書誌情報
「古代の食を再現する みえてきた食事と生活習慣病」
三船隆之・馬場基 編、吉川弘文館、2021年
III-1-2 写経生への給食の諸問題 (p.103-105)
支給された食料から計算されるナトリウム量は食塩相当量64.0gと換算されてるけど、当時の調理法での調理損失から計算したら、摂取推定量はどのくらいになるんだろう?
塩蔵品を塩抜きせずに食べていたのか、それとも塩抜きしていたのか、でも摂取量変わるよなあ……
現代日本でも一日13gくらい食べてる人はいるので(塩研究データより)、そのレベルの摂取にとどまる(といったって多いんですが)のであれば、まあありえるのかなという感想。
なお64gは「支給される全量」に対してであって、実際には一部は給与に充てられてた可能性があるとのこと。
III-2 写経生はいかにして麺を食したか? (p.107-119)
最近は索餅(さくべい)=手延べ麺という説があるのか。
手延べ麺をゆでて醤(醤と酢を混ぜて葱を加えたものもあったらしい)をかけて食べる様子の再現写真が載ってたけど、これは普通に美味そう。
再現写真はp.119に掲載。