猫亭そぞろ書き(積読日記)

乱読するあれこれについてのメモ。

メモ:「古代の食を再現する」

書誌情報

「古代の食を再現する みえてきた食事と生活習慣病
三船隆之・馬場基 編、吉川弘文館、2021年

III-1-2 写経生への給食の諸問題 (p.103-105)

支給された食料から計算されるナトリウム量は食塩相当量64.0gと換算されてるけど、当時の調理法での調理損失から計算したら、摂取推定量はどのくらいになるんだろう?
塩蔵品を塩抜きせずに食べていたのか、それとも塩抜きしていたのか、でも摂取量変わるよなあ……

現代日本でも一日13gくらい食べてる人はいるので(塩研究データより)、そのレベルの摂取にとどまる(といったって多いんですが)のであれば、まあありえるのかなという感想。


なお64gは「支給される全量」に対してであって、実際には一部は給与に充てられてた可能性があるとのこと。

III-2 写経生はいかにして麺を食したか? (p.107-119)

最近は索餅(さくべい)=手延べ麺という説があるのか。
延べ麺をゆでて醤(醤と酢を混ぜて葱を加えたものもあったらしい)をかけて食べる様子の再現写真が載ってたけど、これは普通に美味そう。
再現写真はp.119に掲載。

歴史的料理

備忘録として、創作の役にも立ちそうな歴史的料理の再現を含むYouTubeチャンネル2つ。

 

www.youtube.com

国に拘らず再現を試みているMax Miller氏のチャンネル。

日本に関する動画を見てわかる通り、ちょっと微妙なところもあるようですが、研究者でも無ければ気にしなくて良い範囲ではないでしょうか。
この方は料理に限定した話題を扱っています。

使用されている単位系:ヤード・ポンド法(American Standard)とメートル法の併用

 

www.youtube.com

18世紀アメリカという時代と地域を限定して生活の再現を試みているチャンネル。
もともとは歴史教育用コンテンツなのかな?

ごくたまに「これダメだろ」なレシピが混じりますが、それもご愛敬でしょう

使用されている単位系:ヤード・ポンド法

刷新。

ずいぶんほったらかしてた旧ブログですが、ここ10年くらいの活動が全く反映されていない状態になっておりました。

別ハンドルに移した活動にも関わる記事が含まれていたため、旧ブログは公開を中止し、新たにリニューアル版として再開します。

 

月一回以上の更新を目指す予定です。